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第16期生卒団式 ~ただし本当の卒団は春季全国大会での夢舞台だ~

3月11日稲沢市勤労福祉会館において、稲沢中央ボーイズ小学部第16期生卒団式が行われた。在団生父母の心のこもった準備のお陰で、本当に感動的な卒団式となった。第16期生として卒団する六年生メンバーは歴代最多の11名。一人ひとりに卒団証書が手渡され、卒団生からは父母にあてたお礼の手紙が読まれる。それをうけた父母は、野球が上手くなったことよりも、続けてきてくれたことが嬉しいと実感する。さらに在団生を代表して送別の挨拶をした悠之介は、涙で声をつまらせながらも立派にその役目を果たす。
ただし、六年生にとって本当の卒団は今日ではない。日程の都合上、区切りの卒団式は行ったが、東京で開催される春季全国大会が残っている。3月26日に開幕する全国大会。ここでの試合に敗れた瞬間、小学部の野球が全て終わる。あるいは、悲願の全国制覇を達成した瞬間がその時かもそれない。だから六年生はあえて、卒団式で監督コーチにお礼の言葉を発していない。夢の全国大会での快挙こそが、最大の恩返しであるからだ。
そしてこの卒団式であらためて、六年生は下級生の支えに感謝しただろう。同じ時間をもう少しだけ共に過ごすことになる。他のライバルチームはすでに公式戦に備えて新チーム練習を開始している。六年生は自分たちの調整とともに、新チーム練習でも全力でそのサポートをしてほしい。さらに練習だけでは得られない貴重な財産を残してあげよう。
卒団式の後は、引き続き全国出場激励会も開催。こちらは賑やかに、食事をしながら楽しい時間を過ごした。もちろん、昼食後はすぐにホームグランドへ戻って練習。自分たちの大好きな野球を、最高の環境のもとで、夢のような目標に向かって取り組むことができる。決して当たり前ではなく、こんな幸せなことはないと感じてもらいたい。これからも頑張っていこう稲沢中央ボーイズ!


~3月11日といえば、悲劇の東日本大震災が起きた日になる。あの日からちょうど7年。卒団式に向かう準備をしながら、ふとテレビに目を向けると、ある母親の特集をしていた。42歳でようやく子宝に恵まれ、その愛娘が5歳を迎えた3月11日に東日本大震災が襲った。幼稚園では一刻も早く親元に園児を送り届けようとしてバスを出発させる。ところが、大津波がそのバスを丸ごとのみ込み、乗車していた園児はみな命を失った。「生きていれば今年で中学生になるはずなんです。」母親はポツリとつぶやいていた。その母親は現在、学校の危機管理徹底を願って活動をしているという。生きていれば今年中学生。卒団する六年生と同い年である。目の前には嬉しそうに公式戦ユニフォームに着替える子供がいる。大好きな野球に夢中なっている。中学生になっても全員野球を続けるという。幸せなことだと実感してほしい。3月11日、あらためて思う。この日に卒団式を迎えた子供たちが、将来必ず社会のために役に立つ人間であってほしいと。さらにこれからも、野球少年たちが明るい話題と感動で日本を元気にしていってほしいと。~

 

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