稲沢中央ボーイズ

全国各地で熱く繰り広げられた日本少年野球春季全国大会支部予選。全ての日程がおわり、各地区の代表チームがでそろった。愛知県西支部の代表は、中等部が瀬戸ボーイズさんと愛知尾州ボーイズさん、そして小等部が我々稲沢中央ボーイズに決定した。閉会式は中等部、小等部合同で行われ、中学生とは体の大きさは全く違うものの、堂々と代表の座を掴み取った稲沢中央ボーイズナインの姿は大変勇ましく思えた。決勝戦の様子は「試合情報」をご覧いただきたい。やはり決勝戦にふさわしい実に引き締まった内容だった。対戦相手は、夏の全国大会出場の夢を打ち砕かれた強豪春日井ボーイズさん。お互いにレベルアップし、最高の舞台で再度対戦できた。試合終了後しばらくして、一塁側ベンチ前で号泣する春日井ボーイズの子供たち。必ず、稲沢中央ボーイズの子供たちの視界にもはいっていたはずだ。特に春日井ボーイズの六年生にとっては、小学校生活最後の試合となった。あと一歩で全国の夢をつかめなかった。そして、泣き崩れた。真剣に取り組んできたからこそ、こみ上げるものがおさえきれなかったのだろう。それにしても、試合終了後の両チーム挨拶、大会本部への挨拶、そして応援席への挨拶まで、春日井ボーイズの子供たちは実に立派であった。感情をおさえ、感謝すべきところにお礼をして、そして最後、自分たちの時間になって嗚咽した。彼らとの決勝戦が戦えて良かったと思う。そして彼らの分まで全国大会で結果を残さねばなるまい。春日井ボーイズさん、本当にありがとうございました。さらに、もう一つ。神部代表を全国に連れて行くという約束を子供たちは見事に果たした。君たちの勝ち取った金メダルは、翌日監督から代表に届けられた。嬉しそうにそのメダルを手に取り、いつもどおり優しく微笑んでくれた。全国制覇の金メダルはもっと大きいかな。そうしたら代表はもっと喜ぶかな。準決勝も決勝も大ピンチで代表の作ってくれた折り鶴が助けてくれた。また一緒に戦ってくれるだろう。がんばれ稲沢中央ボーイズ！野球の神様はお前たちを見ている。